Xboxの思い出とE3 2018のXbox注目ポイント(後編)

E32018

どーも、もりそばです。

アメリカのロサンゼルスで、最大規模のゲーム見本市「E3 2018」が開催されます。日程は、現地時間の6月12日~14日となっています。

例年通りなら、開催前に各ハードメーカーや、大手ゲームメーカーのカンファレンスが行われ、新作ゲームなどの大きな発表が行われるはずです。

前回は、あまり日本では普及していないXboxの歴史を個人的な思い出と共に紹介しました。

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今回は、現行機種であるXbox oneの紹介と、今年のE3におけるXbox陣営の注目ポイントを見ていきたいと思います。

目次

 オールインワン エンターテインメント目指して

Xbox oneは2013年11月に北米で発売され、約1年遅れての2014年9月に日本で発売されました。発売当初はKinectを同梱して販売していましたが、今ではKinectの生産は終了となり本体のみで販売されています。遊びに来た友人が、「Xboxオン!」と音声入力で無駄に起動させるというのが、我が家では恒例になっていたのも今となってはKinectのいい思い出です。

前世代機の時代では、PS3がCellプロッセッサと呼ばれる独自のCPUを採用していたせいか、開発が難しかったという話を聞きます。その為、開発が容易なXbox360がマルチタイトルではリードプラットフォームとなっていたこともあり、動作環境が安定しているタイトルが多くありました。私がXbox360でゲームを多く遊んだのも、その開発環境が理由の一つでもありました。

Xbox oneでも同じような流れになるだろうと予想して、予約し発売日に購入しましたが、現状でXbox oneは世界的にもうまくいっているとは言いがたい状況です。

Xbox one本体にだけ搭載されているHDMI「入力」端子

Xbox one本体には、他のゲームハードには搭載されていないユニークな特徴があります。

通常、ゲーム機に搭載されているHDMI端子は「出力」のみです。本体から映像と音楽を表示させるためのデータを、テレビなどの表示機器に送るための出力端子です。ゲーム機は、遊ぶためにゲーム画面を表示させるだけで良いわけですから、「出力」のみで十分なわけです。

Xbox oneには、「入力」のHDMI端子が搭載されています。「オールインワン エンターテインメント」を掲げたXbox oneでしたので、テレビチューナーとの接続を考えて「入力」の端子が用意されています。日本ではテレビチューナーが発売されていないので、意味の無い端子というわけではありません。この「入力」端子があることで、Xbox one上で他のゲーム機や、PCなど様々な機器の出力を受けることが出来るのです。

Xbox one Sの入力端子

この機能が便利なのは、テレビにおいて足りなくなりがちなHDMI端子不足を補う、ハブとして使うことができるということです。(表示のためにはXbox oneの起動が必要になりますが…)実際、Xbox360の下位互換が搭載されるまでは、Xbox360をXbox oneの「入力」に接続してXbox one上で表示させて遊ぶということをしてました。

使いにくいダッシュボード

例えば、これからXbox oneを買おうと考えている人がいたとしたら、いわゆるホーム画面のインターフェイスの悪さは知っておいた方が良いと思います。

Xbox oneは発売当初は、Windows 8で採用されたタイル上のインターフェイスを採用していました。Windows8が短命で終わったことからわかるように、使いやすいものではありませんでした。

現在では上の画像のようなデザインに変わっていますが、正直使いやすくはないです。他のゲーム機のホーム画面はシンプルに作られていますが、Xbox oneは多くの項目があり、それをうまくまとめることができていないという印象です。

PlayStation4は、PlayStation3とは変わり純粋なゲーム機として作られているためゲームに集中したシンプルなUIになりました。Nintendo Switchもゲームのみに特化したシンプルなUIになっています。

Xbox oneは、PlayStation3のようなマルチメディア機器のような作りのせいで、UIが品雑になってしまっている気がします。もう少し、改善されればなぁというのが私の意見です。

Xbox oneの思い出ゲーム

「サンセットオーバードライブ」

「サンセットオーバードライブ」はポップなグラフィックの中で、ミュータントを倒すというぶっ飛んだTPS(サードパーソンシューティング)です。

ガードレールを滑ったり、壁を走ったりというのは「ジェット・セット・ラジオ」っぽくもあり、群がるミュータントを倒していくのは「デッドライジングのようでもあり、いろんなゲームを複合し昇華したようなゲームデザインは、とても大好きです。

E3で続編が発表されたらと思うのですが、ないでしょうね。

「クォンタムブレイク」

「それが、ナイトスプリングス」で有名なアランウェイクを開発したスタジオが手がけた、時間操作アクションアドベンチャーです。

ローカライズがうまくいっていない感じや、操作など詰め切れてない部分もありますが、やろうとしていることはゲームプレイ、ストーリー共に嫌いではないです。

Xbox one独占というわけではなくSteamでも配信されているので、気になるかたは遊んでみてはいかがでしょうか。

「フォルツァ ホライゾン3」

「フォルツァ モータースポーツ」は純粋なサーキットを舞台にした、レーシングシミュレーターですが、「フォルツァ ホライゾン」シリーズは、オープンワールドのレーシングゲームです。個人的なベストレースゲームです。

美しく再現されたオーストラリアを舞台に、レースを開催するも参加するも、路上でスピードを競うも自由です。何より、こんな車も乗れてしまうの!?というくらい車種が豊富に用意されているのも楽しいです。

また、フォルツァシリーズお馴染みのリワインド機能という時間を戻す機能が用意されているので、カジュアルにもマニアックにも楽しめる懐の深いレースゲームです。

Xboxはどうなるのか?

Xbox one発売当初は、ライバルであるPlayStation4との関係もあり、独占タイトルや、時限独占タイトルの獲得にも力を入れていたマイクロソフトですが、シェアをPS4が拡大して行くにつれそのプロモーションも弱くなっていったように思えます。

加えて、Windows10からのXbox Play Anywhereの導入で、Xbox oneでもPCでもプレイできるというシステムが追加されました。ゲームハードではXbox oneでのみ遊べるが、PCでは配信されるというタイトルが増えていたり、買収した「マインクラフト」は全てのハードでマルチ展開されたりと、Xboxというハードの必要性が薄くなっているように思えます。

4Gamerさんの記事の中で、興味深いものがありました。

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将来的には、本体としてのXboxは存在しなくなるかもしれない、というのはソフトメーカーであるマイクロソフトらしいと思います。ただ、現状ではXboxというプラットフォームが存在していますし、Xbox oneの存在意義が感じられるようにしていって欲しいと思います。

特に、日本に関しては取扱店舗もXbox360時代よりも減少し、看板タイトルの「ギアーズ オブ ウォー」の吹き替えがなくなったりと、どうにもトーンダウンの印象は拭えません。あまり期待はしていませんが、どうにか盛り上げて欲しいところです。

Xbox陣営のE3注目ポイント

そんなXbox陣営のE3ですが、去年はXbox one Xの発売が控えていたため、新ハード発表という話題性がありましたが、今年はどうでしょうか?

「Forza Horizon」の最新作が出るのでは?という噂があったり、そのForza Horizonの開発会社が「Fable」最新作を開発してるという噂もあります。

個人的に期待しているのは、インディータイトルになりますが「Last Night」というゲームです。

ドットと3Dの融合した、不思議で新しいグラフィックは一見の価値があります。「オクトパストラベラー」も同様の試みをしていますが、それとはまた別のアプローチになっているのがおもしろいと思います。

残念ながら、現状で出ている中で、私が期待しているのはこれだけです。

「ギアーズ オブ ウォー5」のトレイラーくらいはあるかもしれません。隠し球のタイトルもあるかもしれません。新しい機能の追加もあるかもしれません。

しかし、おそらく日本では吹き替えまでローカライズされることはないだろう、新しい機能の追加があっても日本では展開されないだろう、というのが正直な感想だからです。「Xboxゲームパス」という月額料金で様々なXboxタイトルが遊び放題というサービスがあるのですが、未だに日本では開始されていません。

E3は北米で開催されるだけあって、北米欧州向けの発表が多いのは事実ですが、日本企業ではないXboxではその傾向が強いです。

なので、日本でのXboxの状態を考えるとE3の発表はあまり期待できるものではないというのが、私の考えです。

期待できるマルチタイトル

「期待できるものはない」ではあまりにもなので、Xbox oneでも発売予定のマルチタイトルの中から、個人的注目タイトルを紹介します。

例年通りなら、マイクロソフトのカンファレンスはハードメーカーの中では一番先に行われるので、マルチタイトルの最新情報がいち早く出て来ることが多いです。

UBIソフト 「DIVISION2」

少し前に発表されたばかりの「ディビジョン2」は、E3で正式発表と告知されているので注目したいタイトルです。UBIは「スプリンターセル」最新作も噂されているので、期待しています。

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スクウェア・エニックス 「キングダムハーツ3」

スクウェア・エニックスとディズニーがコラボしたシリーズ最新作は、Xbox oneでも発売予定です。年内の発売が予定されているので、発売日の発表は確実でしょう。私も現在、リマスター版をストーリー復習のために、コツコツプレイ中です。間に合うといいですが(笑)

ベセスダ・ソフトワークス

ベセスダ・ソフトワークスも独自でイベントを開催します。ベセスダ・ソフトワークスと言えば、「フォールアウト」「サイコブレイク」「エルダー・スクロールズ」などのシリーズタイトルで有名ですが、今年は何を発表してくるのか注目です。

三上真司さんがディレクションした新作が出て欲しいというのが、個人的な願いですがどうでしょうか?

ロックスターゲームス 「レッド・デッド・リデンプション2」

西部劇オープンワールドとも呼ばれる、「レッド・デット・リデンプション2」がいよいよ今年発売されます。開発は「グランド・セフト・オート」シリーズのロックスターゲームスです。

前作は、馬に乗り広い大自然を走り回りながら、悪党と戦い、野生生物と戦うオープンワールドの新境地を開いた傑作でした。(グリズリーはホントに強かった。)

個人的に年内発売タイトルの中では、もっとも期待しているタイトルなので、新情報が楽しみです。

まとめ

海外でのXboxが盛り上がろうとも、日本におけるXboxのマーケティングが活発化しないのであれば、やはり日本での関心は低いでしょう。

Xbox oneでしか遊べない、おもしろいゲームが出るかもしれないと淡い期待を抱きつつ、今年のE3を見守りたいと思います。

Xbox360時代は、「Xbox買おうぜ!」と普及活動をしていましたが、Xbox oneは残念ながら積極的におすすめ出来る状態ではないです。日本にも少ないながらも、Xboxユーザーがいることをマイクロソフトには考えて欲しいところです。

E3 2018のマイクロソフトカンファレンスは、日本時間の6月11日午前5時から開始予定となっています。

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