どーも、もりそばです。
皆さんは、オニオンゲームスというゲーム会社をご存じでしょうか?
特徴的なドット絵と、どことなくブラックで風刺の効いた台詞回しが印象に残るゲームを生み出しているゲーム会社です。
今回はオニオンゲームスがスマートフォンで配信している「勇者ヤマダくん」と「ミリオン オニオン ホテル」を紹介しながら、オニオンゲームスの魅力に迫ってみたいと思います。
ゆるく、おかしな世界観と懐かしさが同居する
「勇者ヤマダくん」はゲーム開発会社勤務のサラリーマン、ヤマダくんが自作するゲームをテストプレイするような感覚で遊ぶRPGです。
RPGと言っても、ワールドマップがあり仲間を集めてストーリーを進めるようなゲームではなく、ダンジョン探索型のRPGとなっています。
ドルアーガの塔を彷彿とさせるようなダンジョンで行うのは、シンプルな一筆書きでゴールを目指すというものです。
途中に敵がいる場合は戦闘になりますが、オートバトルで進んでいきます。HPが少なくなったら、回復アイテムを使ったり魔法を使ったりしてゴールまでヤマダくんがたどり着けるように援護します。
一筆書きでゴールを目指すというシステムですが、ズルもできます。最短距離をたどってゴールに着くことでもクリアは出来ますが、その際はペナルティとして通らなかった床の分だけダメージを受けることになります。
また、パーフェクトボーナスで貰えるお金も失うことになるので気をつけてください。
ダンジョン内で手に入れた装備品は、合成することで強化したり進化させることが出来ます。この辺はハクスラ要素があり、オニオンゲームスらしいおかしな要素もあるので、繰り返しプレイするモチベーションになるとおもいます。
同種類の装備を揃えることで、ボーナスも発生するので装備作成時には積極的に同系装備を狙っていくといいと思います。
このゲーム最大の魅力は、ほのぼのとした雰囲気の中で繰り広げられるヤマダくんのストーリーでしょう。どこかで見たことのあるキャラクターや、ツッコミを入れたくなる展開に興味を惹かれたなら、きっと楽しめると思います。
正直な話、ゲームとしては絶賛するというものではなく、暇つぶしに最適だよ!といった感じです。しかし、この懐かしくもありおかしな世界観がゲーム体験を1段階押し上げているのは確かです。
「勇者ヤマダくん」は無料で遊ぶことが出来るので、気になった方は遊んでみてください。
狂った世界と音楽とドット絵の世界
もう一つ紹介するのは、「ミリオン オニオン ホテル」というパズルゲームです。
パズルゲームと言っても、最近流行のRPGと掛け合わせたようなものではなくシンプルなゲームです。
ルールは簡単で、画面上に生えてくるタマネギをタップする。これだけです。
タマネギが抜けると赤いマスとなって残ります。これを縦横ナナメにラインを作ることでアイテムが出現します。複数のラインを同時に消すことで、出現するアイテムも増えるという仕組みになっています。
画面左上に緑で表示されているのが持ち時間です。このタイマーがゼロになるとゲーム終了になってしまいます。
この持ち時間を増やすには積極的にラインを消し、オニオンタイマーを手に入れる必要があります。前述したとおり、複数のラインを同時に消すとアイテムが多く出るので、いかに複数ラインを消すかを思考するのが、このゲームのパズル要素です。
タマネギが出現するのはランダムなので、あと一つで複数消しが狙える!となっても、肝心のタマネギが出てきてくれず、時間が過ぎていくのでやむを得ずシングルラインで消すなんていう状況はよく訪れます。
この辺はテトリス、ぷよぷよなどのパズルゲームに通じるところがありますね。
ゲームが進むと、タマネギ抜きを邪魔する敵キャラや、ボスキャラも登場してきます。その敵キャラクターもヘンテコでありながら憎めないデザインになっており、楽しい要素のひとつです。
難点としては、レベルが上がるほどに画面がゴチャゴチャしてきて状況が把握しづらくなるところでしょうか。また、ひたすらタップしまくるゲームなので画面がえらく汚れるといったところですかね。
幕間にはドット絵のみで表現されたストーリーも存在します。ブラックユーモアに溢れたストーリーは好き嫌いに分かれるかもしれませんが、ラブデリックというゲーム会社を知っている人には懐かしさを感じる要素だと思います。(UFOというゲームを知っている方ならなおのこと)
「オニオン ミリオン ホテル」は買い切り型の480円となっています。
買い切り型のアプリなので誰でもとはいきませんが、「勇者ヤマダくん」をプレイしてオニオンゲームスに興味を持った方、ラブデリックを知っている方なら買って損はないと思います。
未だに伝説と呼ばれる「moon」を作った人たち
「noon」というプレイステーションで発売されたゲームをご存じでしょうか?
先日収録タイトルが発表されたPSクラシックに、収録を希望する人が多くいたRPGで「もう勇者しない。」のキャッチコピーで記憶している人もいるかもしれません。
アンチRPGというテーマで作られたゲームは、勇者が倒したモンスターの魂をキャッチして救いラブを集めるという内容で、一切戦闘がないRPGという当時では画期的な内容でした。
誰も殺さないRPGとして有名なインディーゲーム「アンダーテール」がありますが、あちらは一応戦闘シーンがあり、その中でプレイヤーがモンスターをどうするか選択するという内容なので「moon」とは別物です。
また、日本において人気ジャンルとなったRPGを風刺するような内容と、個性豊かなキャラクターは一部の人の中でカルト的な人気となりました。
伝説となった「moon」を生み出したのが、今はなきラブデリックという会社です。
ラブデリックは「moon」の後にも「UFO」「L.O.L.~Lack of Love」という個性的なゲームを生み出していますが、ほとんどの人は知らないでしょう。
私は「moon」をCMに惹かれて購入し、その後の「UFO」もプレイしました。どちらも独特なゲームシステムのため、攻略本必須でクリアしましたが「L.O.L.~Lack of Love」はクリアせずに投げてしまいました。
ラブデリックの話は電ファミニコゲーマーさんの記事が、裏話など満載でおもしろいので、興味を持った方は読んでみてください。
波長があえばものすごく好きになるという点では、以前紹介している須田剛一さんのゲームに近いものがある気がします。
気になった方は是非遊んでくださいと言いたいところですが、PSアーカイブでは残念ながら配信されていないので、今プレイするのは難しいかもしれません。
今回紹介した「勇者ヤマダくん」「ミリオン オニオン ホテル」から、魅力の一部でも感じ取ってもらえたらと思います。